人間関係を構築していくうえで重視していることは人それぞれだと思います。狭く深く付き合いたい人、広く狭く付き合いたい人。一方が悪いといった良し悪しを決めるわけではありませんが、色々と考えた結果、僕はその間を取って狭く浅い関係を築くことが一番バランスの取れた付き合い方だと思うようになりました。
狭く深い関係を築くにはお互いが本音でいる必要がありよく言えば親密、悪く言えば隠し事なしの関係となります。浅い関係を重視している人にとっては息苦しい関係と言えるでしょう。全てを共有する少し束縛に近い状態です。
次に広く浅い関係は多くの友人を作るが、前者と違い距離を置いた付き合い方です。深い関係を構築したい人にとっては薄っぺらい、希薄(ドライ)な人間関係に見えてしまうこともあるでしょう。ほとんどの人はこちらに該当していると思います。
ではなぜ僕が広いより狭い、深くより浅い関係の方がいいと思った理由は、ストレスを一番感じない関係だと思うからです。広い関係だとその分様々な人間がいるということ、つまり一人は必ず自分と合わない人間が存在するということだ。気の合う人とだけと付き合えるなんてことは生きていくうえで難しいことだが(特に仕事など組織では)、できる限り付き合う人は選択したいですよね。狭い関係は一見孤独に見えがちだが、付き合う人が少ない、かつ自分が選んだ気の合う人である為衝突も起きにくいのが利点です。
次に深い関係だと、必然的に付き合いが増えることや、秘密にしたいこと、言いたくないことも言わないといけない空気になることがある。内向的な性格ではこのような関係は負担に感じるだろう。浅い関係は、言い換えれば上辺だけの関係。しかしそれが自分自身を保護するために必要なものだと考えています。年に数回会い、連絡を取り合い他愛のない話をする。そのような関係性が一番気楽である。
自分は学生時代、特に中学生の時は仲のいい友人とは毎週のように遊ぶことが楽しみでした。休日にひとりなんて考えられないと思っていた程に。高校に入学してからは住む場所が別の県に変わり以前のように休日に人と会うことはほぼなくなっていきました。入学してからしばらくしてからは交友関係も少しは広がっていったが依然と比較するとその数は断然少ない。寂しくなかったかといえばウソになる。
今思うと学生時代の付き合い方は浅い関係だと思います。会話の内容は年齢を重ねるにつれて変化していきますが、学生時代の会話の内容は、大人と比べると浅めのものが多い。趣味、ゲーム、ファッションなど。なので必然と楽しい、居心地のよい人間関係となります。
では大人はどうでしょうか。結婚、病気、政治、お金、仕事関係など深く、重めのものが多くあまり人に大っぴらに話せない内容だ。こういった内容をあまり知られたくない、話したくないといった人は自然と友達が減っていく。大人になると友達ができない、いなくなるという人が多いのはそういうことだと思いました。