ここ最近自分は散歩に出かけることが多く、その中でもよく行くのが、以前から散歩目的で頻繁に訪れていた池だ。一周するのに約12~13分ほどかかる割と大きめとなっており散歩にうってつけの場所である。
これまではほとんど意識していなかったが池の周りを歩いていると、バッタ、鴨、スッポンなど様々な生物がいることに気づいた。数日前に散歩をしていてふと足元を見た際に毛虫がおり思わず飛び跳ねてしまった。何故なら図体がそこそこ大きく、2体ほど一緒にいたからだ。正直言うと毛虫は見た目が美しいともかわいいとも言えません。どちらかと言えば害虫に分類されるまである。できることなら視界には入れたくないという人もいるでしょう。自分もかなりの虫嫌いである、それなのにどうしてか分からないけど、毛虫のひたむきに歩いている姿に思わず散歩中の足を止め、目で追っていた。見守るという感覚だ。しばらく眺めた後再び散歩を再開し、周りを一周し再度毛虫がいた場所に行くとまだ同じ場所にいた。のんびり屋さんなのか、立ち止まっていたのか、歩くことに疲れていたのかは不明であるがそんな彼らの姿を今の自分と重ねていた。
そんなちっぽけな存在で毛嫌いされがちである毛虫がサナギとなりやがて蝶となる。毛虫のあのような見た目から、華麗な蝶へと変貌を遂げるなんて誰が想像するでしょうか?成長する過程というのは泥臭いものできっと美しいものではないのかもしれない。気に留めてもらうこともなく途中で人知れずに踏みつぶされることだってあるよね。それは人間も一緒なのかなと思った。今度は植物に例えてみる。咲き誇った花は綺麗である。しかし花が咲くまでは誰にも認知されず認めてもらえない。それでも努力し、ひたむきに生き続けることでちょっとずつ芽が出始め、やがて花が咲いたとき初めて他人から認めてもらえる。しかし突っ走るだけでなく自分への水やりを忘れてもいけない。何度立ち止まっても、辛い思いしたとしても自分の歩幅で生き続けたい。そして自分もいつか毛虫から蝶のような存在になれる日が来るのでしょうか?
蝶でなく蛾になる可能性もありますが…
